明日のために その21


明日のために その21
初歩編(でしょう) ドンドコ
風のエチュード14

2002/01/16
 ドンドコドンドコ ドンドコドンドン
 ドンドコドンドコ ドンドコドコドン
 ドンドコドンドコ ドンドコドンドン
 ドンドコドドンコ ドドンコドン

 さて、この口唱歌、どう叩きますか?
 手はどうなるでしょうか?

 テンポは〜、そうですね、
 取りあえずお好きに[笑]。
 それを楽譜(一線譜)にしたのが楽譜【1】です。

BN-21-etude-14

 口唱歌によって、手は変わります。
 同じリズムをテンポ2倍にしたリズム譜が
 【2】です。

 この大地式楽譜は「玉」を書いていますが、
 普通は省略しています。もうご存知ですね?

明日のために その22


明日のために その22
下拍子 太鼓を初めて叩く時
風のエチュード15

2002/01/16
太鼓を初めて叩く時、
さて、何から入りましょうか?
実際のワークショップ等では、
それなりの手順があるものですが、
さてここでは…、?

でっ、楽譜。

BN-22-etude-15

【1】
 いわゆる普通の「ドンドンドン…」です。
 ここでは敢えてテンポは指定しません。
 右、左、と交互に。

 ところが、2小節目の4拍目をご覧下さい。
 右右となっていまして、次からは左手から始まります。
 そして又、2小節で右から…、と繰り返します。

 こういう練習は、左手の強化と少しの小節感が養われます。
 慣れてきたら、他の人に聞いてもらいましょう。
 自分では気がつかない、
 左右の乱れを多分指摘されるでしょう [笑]。

【2】〜【7】
 これも又ごく普通のリズム「ドンドコ」ですね。
 ところが手がそれぞれ違います。
 【2】が一般的ですが、
 【4】は、どうです、
 これを二つの太鼓で叩いた時、この手が生きてくるのです。
 【6】も面白いです。
 これらは、
 更に上を目指す人、ソロを志す人には絶対欠かせない練習
 の一つです。

【8】
 どう叩きましょうか?
「これが答え」はありませんが、「一般的」はありますね。

明日のために その23


明日のために その23
パルスとリズム(1)
風のエチュード16

2002/01/18
 リズム用語には、次の5つの言葉があります。
(1)リズム
(2)タイム
(3)ビート
(4)パルス
(5)グルーヴ

 さて、
 西洋のリズムが「時間の進行」に支配され、
 日本のリズムが「間」によって支配されている事実は、
 二つのリズムが決して同一の種類ではないことを
 裏づけています。

 日本人である私たちは、
 無意識の内にリズムを「間合い」で取っています。
 そこで不可欠になってくるのが、
 リズムを「カウントする」と言うことなのです。

BN-23-etude-16

【A】のリズムを口ずさみながら、
 手拍子か太鼓で叩いてみてください。
 こんな簡単でありふれたリズムでも、
 決してあなどらずに「1と2と3と4と」と
 はっきり口ずさみながら叩くのです。
 この時、口ずさんだ8分音符が「パルス」になり、
 手拍子や太鼓で叩いたものが「リズム」になります。

 洋楽リズムを演奏する場合は、
 このパルスとリズムが同時に作り出される下地が
 なければならないのです。
 ここが日本の「間の拍子」的なリズムとは大きく違う所
 です。
 和太鼓と言う楽器を使って
「何を、どう表現するのか」ということを明確にしていれば、
 それぞれの太鼓チーム、ソロ奏者の、
 これからの練習方法もはっきりすると言うものでしょう。

 この講座の初めの頃にも書きましたが、
 私の講座は「伝統芸能や保存会的太鼓」には不必要です。
 新興太鼓、新しいことにチャレンジしたいチーム、
 プロを目指したい人、には必ず役に立ちます。

 さてさて、
 口ずさみながらリズムを叩くのは慣れるまでには大変ですが、
 どんなに難しいリズムでも、
 カウントしながら叩けるようになってください。

【E】
 シンコペーションでは、
 パルスとリズムを同時に作り出す(口ずさみながら叩く)
 のは大変ですが、
 慣れるまで何度も練習して克服しましょう。
 上達に王道はありません。練習あるのみです。

【F】
 以降は16分音符系の練習です。
 最近の太鼓では頻繁に使われるものなので、
 しっかり練習しましょう。

 このパルスを口ずさむことなく身体に染み込ます方法は
 後日の講座で。

明日のために その24


明日のために その24
パルスとリズム(2) 三連符
風のエチュード17

2002/01/22
さて、前回の8分音符・16分音符に続き、
今回は三連符です。
ゆっくり正確に練習しましょう。
三連符が苦手な方も、これで少しは慣れると思います。

BN-24-etude-17

【A】【B】は、何とかクリアできても、
【C】【D】【E】でちょっと戸惑うかも・・・。
 頑張って!

「これくらいの三連符なんて」とお思いの経験者も、
 正確に、更に速く、となると大変ですよ。
 どんな簡単なリズムでも、
「より正確に」
「右左の粒をそろえて」
「左手から」
「両手で」
「より速く」
 という風な練習をすれば、
 あなたのレベルは確実にアップします。

明日のために その25


明日のために その25
とっ、突然演歌!? 三連符
風のエチュード18

2002/01/22

BN-25-etude-18

 私が太鼓グループに「3連符系」のリズムを教える時、
 突然、歌います。
 それがこの歌「津軽海峡冬景色」。
 みんな呆然とします(笑)。
(フルコーラスは歌いません、念のため)。
 これなら、年配の人もすんなり三連符に入っていけます。

 年配(何歳からでしょうかね[笑])の人は、
 三連符が苦手です。
 左手に拍の頭が来ると言うことは、
 この歌で理解できるようですが、
 身体(手)がついてこない…。

 この歌をリズム譜にしたのが【B】ですね。
 これも、1ちと2いと3んと4いと・・・、
 と口ずさみながら手拍子で叩いてみましょう。

「三連符」とは、
 4分音符の中に8分音符は二つしか入らない所に、
 無理やり三つ入れた符です。
(他にも、4分三連符、2分三連符等 があります)。

【C】の下のように書きます。
「三連符だよ」という印に[3]の数字を、
 符の上か下に付けます。
 その書き方は色々(「風のエチュード17」参照)です。

明日のために その26


明日のために その26
ジャスト感を身につける パルスの選択とパルスからの解放
風のエチュード19

2002/01/30
「パルスとリズム」では、
 リズムを正確に演奏するには
 同時にパルスという刻みを作りながら、
 最初はそれを声に出してカウントすることがいい、
 という主旨にもとづいて説明してきました。

BN-26-etude-19

 でっ(これ私の癖ですかね[苦笑])、

【A】の「ドーン ドーン」は
 どんなカウントを刻みながら叩きますか?

 4分音符を刻んだのが【B】です。

【C】の8分音符になると、
 4分音符の場合より正確になってきた
 と思いませんか?

 さらに

【D】の16分音符になると、
 ダラーと間延びしていた2分音符の空間が
 キリッと引き締まった感じがします。

 このように、同じリズムでも、
 パルスをどう取るかによって
 リズムのニュアンスが変わってきます。


 では、次に
【E】〜【G】の4分音符の連打で見てみましょう。

【E】 は 8分音符
【F】 は 3連符
【G】 は16分音符  です。

 同じ4分音符でも【F】は丸みを帯びた感じになります。
【G】は、やはりキリッと引き締まります。

 さて「パルスを正確に」に力を入れてきましたが、
 パルスをカウントすることを意識しすぎると、
 今度はリズムが機械的になりすぎて、
 生き生きした表情を失います。
 その加減が難しいところです。

 例えば
【H】2・3拍目の「タターンタ」の音が
【J】の「タタンタ」 のようになる。

 リズムを正確にしたいのなら、
 パルスの正確さを養えばいいのですが、
 ここで勘違いが生じます。それは、
 いくらリズムが正確でも、
 生き生きとした躍動感あふれるリズムにはならない
 ということです。

 ともあれ、
 リズムに正確さが加わることは、
 それが狂いがちになる人にとっては、
 大いに練習しなければならない課題になります。
 そこが未解決のまま、
 いくら躍動感に満ちたリズム表現を狙っても、
 リズムに正確さが伴っていなければ
 何にもなりません。

 次回は
 リズムを正確にするための練習方法を詳しく説明!

明日のために その27


明日のために その27
メトロノーム ジャスト感を身につける(1)
風のエチュード20

2002/02/01
 練習にメトロノームを使うか否か
 が話題になることがあります。
 ケースバイケースでしょうね。

 お祭りの囃子太鼓、保存会の太鼓等では
 まず邪道でしょうが、
 新しい太鼓音楽を創って行きたいグループとか、
 ソロの奏者たちにとっては、
 練習時にぜひ欲しいアイテムです。

 メトロノーム(以下メトロ)は
 必ずクオーツ式を使いましょう。
 振り子式は持ち運びに不便で、しかも正確さに欠けます。
 それに振り子(またはクオーツ式の光)を見て叩くのは
 良くありません。

「聞く」…これがいいのです。
 メトロでジャスト感を身につけるということは、
 自分が作り出すパルスをメトロに近づける
 ということなのです。

 ですから、
 メトロの振り子を「見て合わせて」叩いているかぎり
 いくら練習しても身につかないでしょう。
 外れた時には、速くしたり遅くしたりして合わすのではなく、
 一度叩くことを止めて、
 メトロの規則正しい刻みを身体の中に入れる。
 そうして、叩き始めましょう。

BN-27-etude-20

 さて、楽譜をご覧ください。
 メトロを「4分音符・4分休符」で鳴らすか、
「4分音符」かそれとも「8分音符」か、
 先ず【C】から始めましょう。

 メトロを「テンポ4分音符=120くらい」 にします。
 そして1拍に2つのクリック音を入れます。
 最初は2小節を聞きます。
 そして先ずは手拍子でやってみましょう。

(1)〜(14)は、続けて打つのではなく、
 それぞれを何回もやります。
 簡単で単純で、多分、誰もがすぐにできるでしょうが、
 これは出来る出来ないではなく、
 正確無比なパルスを時間をかけて身体に刻み込む作業
 と思ってください。

「それでも出来てる!」とお思いの方は、
 途中からメトロのヴォリュームをゼロにしぼり、
 何小節か経ってから
 また音を出して合っているか確認してみましょう。
(1)から(14)まで、出来ますか?

 手拍子はタイミングが取りやすいのですが、
 太くて重くて長いバチで、強く張った太鼓を叩く、
 しかも、
 強弱をつける、左手から叩く、
 これはもうなかなか大変なことです。
 何年もかけて少しずつ身に付けていくものなのです。

 さて【A】【B】をご覧ください。

 今度はクリック音は少なく、
 その間を埋める感じの練習です。
 4分音符が全て鳴っているより、1つ空いているほうが
 合わせやすいのです。
 細かいリズムを叩く時は、
 細かいクリック音はかえって邪魔になります。
 その逆もしかり。

 この【A】【B】の所、
「風のエチュード4」のリズムをやってみましょう。
 すごく効果的な練習になります。

明日のために その28


明日のために その28
メトロノーム考

2002/02/02
 さて、前回で初めてメトロノームのことに触れましたが
 これまでに出てきた、風のエチュードも
 ぜひ、メトロを使って練習してください。

[風のエチュード6]
 09 4分・8分の音符と休符による・・・
[風のエチュード7」
 12 ダイナミクス! ボリュームの10段階目盛
[風のエチュード8]
 15 桶両面・太鼓群への一歩
[風のエチュード9]
 16 両手アクセント打ち・予告リズム
[風のエチュード10]
 17 両手アクセント打ち(三拍フレーズ)・両手リズム打ち
[風のエチュード11]
 18 両手リズム打ち
[風のエチュード12]
 19 三連符・シャッフル
[風のエチュード13]
 20 パラディドル(入門編)
[風のエチュード14]
 21 初歩編 ドンドコ
[風のエチュード15]
 22 下拍子 ドンドンドン・・・ ドンドコ

 色々なリズムとかパラディドル等をいくら熱心に練習しても
 そのテンポが正確でなければ成果は半減します。

 今までに出てきたエチュードの
 全リズムを均等に練習する必要はなく、
「最初はこれとこれ」
「慣れてきたから、今度はこれも」
 という風に目的意識を持って選んで練習しましょう。

 そして自分なりの「練習ノート」というのを作り
「いつ、どのリズムを、どのテンポで、どれくらい練習した」
 を記録することを強くお奨めします。
 記録することで練習の度合いが確認でき、
 テンポの数値が増えてくると「少しの進歩」が実感でき、
 嬉しくなってきます。

[風のエチュード20]【A】【B】の
 手拍子のパートを締太鼓等で練習し、
 安定してきたことが自覚できたら、
 他の人に【C】の手拍子のパートを叩いてもらい、
 合わせてみましょう。
 お互いがメトロでしっかり練習していればバッチリですね。
 そこにメトロを【A】のパターンで入れて、
 ジャスト感をチェックすることも忘れずに。
 当然、他のエチュードもこういう風に練習します。

「太鼓群ソロ、桶太鼓ソロ、大太鼓ソロを目指して!」

明日のために その29


明日のために その29
いきが合う? (初級)
風のエチュード21

2002/02/13
 今回は、基本的練習リズムを紹介しましょう。
 2組に分かれて叩きます。1対1がベストなのですが。
 太鼓が多いほど、
 ぼやけてなんとなく合っている気がするのです。

BN-29-etude-21

 テンポは、ついつい速くやりたくなりますが、
 ゆっくりからがいいですね。速いのも当然難しいのですが。
 リピート間を何回か叩いた後、
 上と下を交代するのがいいでしょう。

 強弱も自分なりに工夫してください。
 毎回の練習に向いています。

明日のために その30


明日のために その30
いきを合わす (中級・上級)
風のエチュード22

2002/02/13
 リズムの変わり目でテンポが乱れる、という人には、
 次の課題が最適です。
 必ずメトロを使いましょう。
 リズムの変わり目を、よーくチェックし、
 どんな時にズレるのか、
 自分の癖をつかみながら根気よく練習しましょう。

BN-30-etude-22

 上級者はお分かりになると思いますが、
 リズムの正確さというのは、
 その土台となる「パルス」の正確さにかかってきます。
 メトロを使うということは、
 正確な「パルス」を体の中に染み込ませることなのです。

 この練習リズムは全然実践的ではないかもしれませんが、
 単なるリズムの形を練習しているのではなく、
 その根底にある「パルス」という土台を作り上げる練習を
 しているわけです。

 今回は、前回の高度編です。
 何が違うか? 楽譜を見れば一目瞭然。
 1拍3連・2拍3連が入っています。

 1拍3連符は珍しくないでしょうが、
 2拍3連符は難しいでしょう。

 ゆっくり正確に出来るまでテンポを上げないことです。
 更に上級では、2分3連符があります。
 1小節に3つ叩きます。(これは中々手ごわい。)
 実際の太鼓曲の中で使われるのは
 2拍3連まででしょうか。

「風のエチュード22」
 これも長期に取り組んでいただきたいですね。

 前回の「風のエチュードの21」と
 この「風のエチュード22」、
「こんな練習が何になる?」そうおっしゃらないで(笑)。
 今、練習なさっている曲のクオリティーが
 グンとアップしますよ。
 それに、少しでもソロをやりたいのなら、
 こういう地味な基本は、絶対欠かせません!はい。

 楽譜ですが、
 リピートせずに「そのままバックする」
 というのも面白い練習です。
 やってみて下さい、はまっちゃいますよ(笑)